バイオリン持ち方・構え方の基本(1)楽器の位置~初心者にありがちな間違い
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調弦を行う際、初心者の場合はペグを回すことが難しいと感じて、ついアジャスタに頼りがちになります。とくにサイズの小さい楽器(1/8、1/4程度)ならアジャスタだけで調弦できるので、ペグを使わない人がほとんどです。
ペグを使わないといけないルールはありませんが、アジャスタには限度があるので、ペグでの調整が必要なときがあります。
アジャスタは「ネジ」なので、無限に回るものではありません。締め切ってしまえばネジは動かなくなるし、全部緩めてしまえばネジは外れます。適度にペグを使って調整しないといずれ「アジャスタが動かない!」「アジャスタが外れてしまった!」という場面に遭遇します。
いま一度、アジャスタを回すときの注意点を確認しておきましょう。
アジャスタは「ネジ」です。ネジなので、すべて回して締めてしまったら、それ以上動かなくなります。ペットボトルのキャップを締め切ったのと同じです。
反対に、ネジをすべて緩めてしまったら、ネジは外れてしまいます。ペットボトルのキャップを開けたのと同じです。
アジャスタのネジは外れるとf字孔に落ちることがあります。f字孔に落ちると簡単には取り出せません。外れたネジを失くしてしまうこともあります。まずは「ネジを外さない」ように注意してください。
音を高くするときは弦のテンションを強めたいのですが、ペグを締めて弦を切ってしまうことを恐れて、音を高くするときほど初心者はアジャスタに頼りがちです。
毎回アジャスタだけを回していると、アジャスタを締め切ってしまうことが多々あります。とくにサイズの大きな楽器(3/4、4/4等)では、アジャスタの1回転ではあまり音が変わらないので、何回転も回します。
アジャスタを締めていけばどこかでそれ以上回らなくなります。このとき「アジャスタが動かない!」と焦るかもしれませんが、落ち着いて状態を確認しましょう。
アジャスタが動かないときは、それ以上回そうと思っても回りません。いったん反対の緩める方向に回してください。
「いや、弦を緩めたいのではなく、音を高くしたいからもっと締めたいのです!」と言いたくなるかもしれません。そのときはペグを回して調整しましょう。アジャスタを緩めた分はペグを締めれば音を高く調整できます。
アジャスタのネジは、常に左右どちらにも回せる状態に余裕を持たせておきましょう。
アジャスタが外れてしまったら、すぐに元に戻してネジを締めてください。
ネジは小さいので、落とすと失くすことがあります。とくにf字孔の中に落としてしまうと、簡単には取り出せません。ネジを取り出そうと無理して楽器を傷つけることもあります。ネジがf字孔に落ちて取り出せない場合は楽器店に相談しましょう。
緩んだネジを締めれば弦のテンションも強くなります。ネジを緩めているときは音を低くしたいときですが、弦のテンションが強くなれば音は高くなります。音を低く下げたいときは再度ネジを緩めるのではなく、ペグを回して調整してください。
アジャスタを締めると、ネジはどんどん下に落ち込みます。アジャスタの大きさによっては、ネジが楽器の表面に触れることがあります。その状態でネジを回し続けると、楽器を傷つけます。最悪の場合は楽器の表板を貫通することもあります。
楽器を傷つけないよう、アジャスタの周りを良く観察してください。
アジャスタは極めてシンプルな構造です。よく観察して、自分のアジャスタの状態を知っておきましょう。
バイオリンのお手入れ・調整は「●●だけ行えばよい」というものではありません。気温や湿度の変化の影響が大きいので、毎日の状態を良く知って、良い状態に保っておきます。
少なくとも毎日触るアジャスタは、今どういう状態(ほぼ回し切った、あと少しで外れる)なのか、知っておきましょう。
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