バイオリンの音量は大きい?マンションで練習するのに有効な3つの音対策

デシベル計

マンションでバイオリンを弾いても大丈夫?

集合住宅に住んでいると、習うかどうかを決める前にどうしても「音」が気になります。絶対大丈夫!とは断言できませんが、ピアノOKの物件ならバイオリンは問題ないと言えるでしょう。

ここではバイオリンの音の特徴と簡単にできる防音方法を紹介します。

バイオリンの音は大きいか

気にしているのは「厳密な音の大きさ」ではない

「うるさい」と思えばうるさい音になる

一般に、バイオリンの音が大きいかどうかが気になるのは、バイオリンの音が「うるさい」かどうかを気にするときでしょう。しかし、音の感じ方には個人差があるため、バイオリンの音を第三者が「大きくない」「うるさくない」等と評価するのは困難です。

ある人が「バイオリンの音は気になるほどでない」と言ったとしても、別の人は同じ音量を「音が大きい、うるさい」と感じるかもしれません。同じ音量でも、綺麗なバイオリンの音は気にならないのに、雑音交じりだったり音程が狂っていたら煩わしいかもしれません。

オーケストラの演奏にはたくさんの楽器が参加していますが、これを「うるさい」と表現することはほぼありません。環境や条件によっても音量が大きいかどうか、うるさいかどうかの判断が異なります。

弾き手によっても音量や音質は違います。例えばプロと初心者を比べたら、たとえ同じ楽器を使ってもプロが出す音は大きく響きますが、初心者ならプロほど響かないでしょう。でも、プロの音には聴き惚れるかもれませんが、初心者の演奏は音量が小さくても煩わしく思えるかもしれません。

「音は大きいですか?」と聞いても、的確な答えがない

楽器の音量をデシベル(音量の単位)で示すことはできても、それを「うるさい」と思うかどうかは別の話です。楽器の音量が相当に出ていても、実際に伝わる音量が小さければ「うるさくない」と思えるでしょう。だから「バイオリンの音は大きいですか?」「バイオリンの音はうるさいですか?」という質問は漠然としすぎて答えられないのです。

ネットで検索すれれば楽器の音について様々な分析や評価がリストアップされますが、一般論をどれだけ読んでもしっくりこないのは「自分が知りたい条件と異なる」からではないでしょうか。

知りたいのは「集合住宅でバイオリンを弾けるか」

建物の構造によって違います

一般に「バイオリンの音量はどのくらい?」と気になるのは、バイオリンを習い始める前に「自宅で演奏しても近所迷惑にならないか」と思案する時がほとんどです。とくに集合住宅であれば、近隣に音が伝わってしまうのではと懸念するのも無理はありません。

戸建てでも集合住宅でも、音がどれだけ外に漏れるかは、建物の構造によります。戸建てでも隙間の多い建物なら音は外に漏れますし、気密性の高い集合住宅なら音漏れは生活音と変わらないレベルになります。このため一言で「戸建てはバイオリンOK、マンションはダメ」とは言い切れません。

ピアノがOKなら問題ナシ

多くの人に想像しやすいのはピアノの音と比べることですが、ピアノとバイオリンの音の伝わり方は異なります。ピアノは、低音から高音まで幅広い音域の音が出ていますが、とくに低音は壁や柱から他の部屋にも伝わりやすい性質があります。加えて、ピアノの足は床に設置されているため、柱など建物の構造に音が伝わりやすい条件がそろっています。

一方で、バイオリンは高音のみの楽器です。高音は耳に届きやすいので、バイオリン演奏が目の前にあると音は大きく聞こえます。しかし、低い音と比べると高い音は遠くまで届きにくく、壁などで音が遮断されやすい性質があります。このため、ピアノよりも音を遮断する工夫がしやすいとも言えます。

初心者に防音室は不要

多くの人が防音設備のない住宅でバイオリンを練習しています。集合住宅住まいの人も当レッスンにはたくさん参加しています。というのも、初心者のうちはまだ音を大きく響かせる技術がありません。とくに低学年生が使うバイオリンのサイズは小さく、サイズの小さい楽器ほど音量は小さくなります。

そして何より、初心者の練習時間は1日10分です。この10分を、近所も含めて生活音が多い時間帯に合わせれば、実は誰もバイオリンなんて気にしていないかもしれません。

防音室が必要なのは大音量で何時間も練習する音大受験生などです。初心者の10分の練習のために防音室は必要ありません。

どんな住宅でもバイオリンOK!とは言いませんが、少しの工夫でバイオリンを弾ける環境は用意できます。下記を参考に準備してみてください。

今すぐできる、集合住宅の3つの音対策

音漏れ箇所は「ドア」「窓」など開口部

住宅からバイオリンの音が外に漏れる箇所は決まっています。窓やドアなどの開口部です。窓を閉めるだけでは完全ではなく、見た目に分からない微細な隙間から音は漏れ出していきます。

これが分かっていれば、何を対策すればいいのかも決まります。

今すぐできるマンションの防音

【1】窓・ドア

バイオリンの音は主に窓やドアなどの開口部から外に漏れます。加えて、音は前方に伝わるので、以下の対策だけでも音の届き方が変わります。

  • 窓を閉める
  • 窓から離れる
  • 窓に背を向ける

 

【2】カーテン・布類

厚手の布類や毛足の長いウール等は音を吸収しやすい素材です。これを利用して音を吸収させます。

  • 部屋のカーテンを閉める
  • フローリングではなく絨毯や畳の部屋で練習する
  • 周囲に布物(毛布等、毛足の長いもの)を多くする

 

【3】練習時間

初心者がバイオリンを練習できる時間はせいぜい10分です。習い始めた最初の数週間は10分すら持続するのは難しく、5分ごとに休憩が必要になるくらいです。10分の練習時間を、近隣の迷惑にならない時間帯に合わせるよう工夫してみましょう。

初心者の練習時間がたったの10分の理由は「初心者の練習時間は1日10分~短時間でも効果的な練習にする方法」でも解説しているので参考にしてください。

初心者に消音器は不要

練習時の音量を抑える「消音器」という小物が市販されています。ゴムの塊のような道具で弦にかぶせて使います。弦の振動を吸収することで音量を小さくします。

しかし最初から消音器をつけることは、当レッスンではお勧めしていません。最初の頃こそ「バイオリン楽しい!もっといい音出したい!」という感動を味わってほしいからです。

消音器を付けた状態とは、ピアノに例えると消音ペダルを踏みっぱなしで練習しているようなものです。音が籠るため、弾いた時の楽しさが激減します。習い始めに「バイオリンって楽しい!」と思えなかったら、練習を続けるのが苦痛になってしまうでしょう。

音を気にして弾けなくなるのだったら、お守り代わりに消音器をつけてもいいでしょう。ただし、消音器はオーディオの音量調整のように音色そのままに音を小さくするような機能はありません。上述のとおり音色が損なわれるのでその点は注意しましょう。

練習時間は1日10分

バイオリンの音が近所迷惑になるのではないかと懸念しているかもしれませんが、バイオリンの音が1日中続くわけではありません。むしろ練習時間は1日10分。この10分を迷惑にならない時間帯を選んで実施すればよいのです。

1日10分の練習でいいの?と疑問に思うかもしれませんが、本当に1日10分が目標です。初心者のうちは全身に無駄な力が入ってしまい10分も練習を継続できません。高学年生でも5分くらいでいったん休憩が欲しくなります。疲れて姿勢が崩れたまま練習しても上達しません。姿勢を保てる時間に集中して練習するほうが上達につながります。

短時間でも毎日続けることが上達の秘訣。1日10分の練習を効果的に行う方法は「バイオリン上達の秘訣は「質問」~これで1日10分の練習が「上達する練習」に」でも紹介しているので参考にしてください。

▶まず6週間。レンタル楽器で試してみない?

いつまでも「しずかちゃん」ではない

雑音は最初だけ。練習すれば音は良くなる

最初に気になるのは音量より「音質」

初心者の場合、音量よりも音の質のほうが「うるさい」と気になるかもしれません。習い始めの頃は「しずかちゃんのバイオリンの音」(アニメ「ドラえもん」のキャラクター)です。雑音が多く、音程も合いません。

近くで聞こえるバイオリンの音が雑音交じりで音が外れてばかりでは、どんなに小さな音でも煩わしく聞こえます。

弾いてる本人も我慢できない

音質が悪いことは弾いている本人も気になります(しずかちゃんは気にならないようですが・・・)。

音が綺麗でないと弾いていても楽しくないので、綺麗に弾きたいと思うようになります。「もっと綺麗な音で弾きたい!」と思えばそれが原動力になって、弾き方を工夫するようになります。

雑音を失くすにはどれくらいの力加減が適切か、良い響きを持続させるには姿勢が大事、弓が曲がると音も頼りなくなる・・・等、弾いているうちに何をどう直したらいいか学んでいきます。

最初の音質が悪いのは仕方ないことですが「綺麗な音を出したい」と思って練習するうちに、音質は徐々に改善されていきます。子どもが「バイオリン弾けるようになりたい!」と努力しているのなら、少しの間だけ、習い始めの音質に家族もお付き合いしてあげてください。

バイオリンは弾いてみないと楽しさも奥深さも分かりません。続けるかどうかは6週間後に決めるとして、レンタル楽器で1曲弾けるレッスンを試してみませんか?

▶6週間だけバイオリンを習ってみる!

6週間バイオリン・レッスン

楽器経験ゼロから6週間で1曲弾けるレッスン。オンラインだから送迎不要。楽器レンタルで手軽に始めるバイオリンの導入コースです。

「続かなかったら?」「楽器買うのは怖い」の不安、これで解消!

LOGO-footer

横瀬町バイオリン・プロジェクト

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

© 2025, 横瀬町バイオリン・プロジェクト実行委員会