バイオリン・イラスト素材~無料&有料サイトと間違いイラストの見分け方
- バイオリン・プロジェクト講師チーム
- バイオリン雑学
- 0 Comments
バイオリンのイラストが豊富な無料で使える素材サイト
バイオリンのイラスト素材を探しているなら、無料で使えるサイトはとても便利です。これから紹介するサイトでは無料で高品質な素材が手に入るので、ぜひ参考にしてください。
イラストAC
イラストACは、無料で使える素材が豊富で、バイオリンのイラストも多彩なバリエーションがあります。簡単な会員登録が必要ですが、その後は高品質なイラストをダウンロードし放題です。
Pixabay
Pixabayもおすすめのサイトです。こちらはプロのフォトグラファーやイラストレーターが投稿した素材が集まる場所で、無料で使えるとは思えないほどのクオリティです。
フォトライブラリー
フォトライブラリーではサイズの小さい画像は無料で使えるものが多く、大きなサイズで必要とする場合にはサイズに応じて料金が異なります。印刷用ではない小さな素材なら安価で使えるので最初のお試しにお勧めです。
有料の素材サイト
有料のバイオリンイラスト素材を紹介します。一般に、無料素材よりも有料素材のほうが使用用途の制限(例:商用利用の可否)が少なく、用途によっては有料サイトが必要になります。
PIXTA
PIXTAは1点ずつ購入するほか定額プランで素材使い放題ができるサイトです。毎月たくさんの素材を必要とするなら定額プランがお得です。
AdobeStock
AdobeStockはAdobe製品との互換性が非常に高いので、Illustrator等Adobe製品をを使用しているならデザイン作業がスムーズに進みます。
dreamstime
dreamstimeは日本語サイトがなく英語での利用となりますが、動画やオーディオなど素材の種類も豊富です。ひと月あたりの使用数が少ない場合はクレジット購入して使うプランがお勧めです。
バイオリンのイラストによくある間違いと見分け方
実は楽器のイラストや写真素材には、楽器として正しくない描写が少なくありません。とくに人物が描かれたイラストや写真素材には、誤りが散見されます。作者やモデルが必ずしも楽器に詳しいわけではないので、見よう見まねの思い込みで描かれていることが多々あります。
デフォルメされたアイコンとして使うなら多少の違いは無視できますが、正確な描写を求める場合は正しく描かれているイラストかどうか、確認してから使いましょう。バイオリンの素材によくある間違いを紹介します。
左右反転に注意!
楽器は左、弓は右
バイオリンは左肩に載せて演奏します。弓は右手で持ちます。この基本の持ち方が反対(楽器が右肩、弓を左手)に描かれていることがあります。現代のバイオリンは右肩に載せて演奏することはないので、左右反転した演奏スタイルは誤りです。
ペグと顎あては左右非対称
バイオリンは左右非対称の楽器です。ボディの形は左右対称ですが、細かいパーツは左右非対称に取り付けられています。たとえばペグ。正面から見るとペグの位置は右側が左側より少し高い位置についています。そして顎あては正面向かって左側にあります。ペグの位置が左右同じだったり顎あてが右側にあるものは楽器としては誤りなので注意してください。
楽器の基本構造の誤り
弦の数
バイオリンの弦は4本ですが、イラストの中には弦の本数が3本や5本になっているものがあります。これはバイオリンではなく、他の弦楽器と混同してしまっているからです。
駒の位置
駒(ブリッジ)は指板とテールピースの中間くらいにありますが、駒が極端にテールピース(または指板)に寄っているものは駒の正しい描き方ではありません。
バイオリンにフレットは無い
ギターにはフレット(金属線による目印)がありますが、バイオリンにはフレットはありません。一部のイラストではバイオリンにフレットが描かれている場合がありますが、これは正しくありません。ギターやウクレレと混同していることが原因です。
弓の木は内側に反っているのが正解
弓の木は毛側に反っているのが正しい形です。弓の木が外側に張り出ている状態は弓の使い方として正しくありませんが、弓の木が外に張り出して描かれているイラストは少なくありません。
サイズ感とバイオリンを弾く姿勢を再確認!人物と楽器のバランスに注目
人物描写のある素材を利用する場合、正しくない描かれ方をしているものは少なくありません。とくに写真素材の場合は間違いの割合も多いので注意が必要です。
バイオリンには複数の楽器サイズがある
有料・無料を問わず、バイオリンのイラストや写真素材には正しくないサイズの楽器を構えているものが少なくないので注意しましょう。大人が子ども用サイズを構えていたり子どもが大人用サイズを構えているとバイオリンの弾き姿としては不格好です。
正しいサイズについては「子ども用バイオリンのサイズは何種類?」で紹介しているので参考にしてください。
バイオリンの構え方
とくに写真素材の場合、正しくバイオリンを構えている素材のほうが少ないかもしれません。一般に、バイオリンを構えるときは顔を楽器に向けて頭を倒しているように思われることが多いのですが、これは誤りです。顔は正面を向いて頭は倒しません。バイオリンを構えた姿を動画や写真できれいに見せるには奏者の正面ではなく斜め前から撮影することが多く、このため顔が横向きで頭を倒しているように見えるのです。
正しい構え方をした写真のほうがプロっぽく見えるので、姿勢について無視できる理由が無い限りは正しい姿勢・構え方の素材を選びましょう。基本的な姿勢・構え方の注意点を下に紹介します。
■姿勢(立ち姿)
まっすぐ前を向いて頭を倒さずに立っている姿が正解です。「姿勢のチェックポイント~バイオリン未経験の親でも、その判断でOK」で解説しているので参考にしてください。
■左手
バイオリンを正しく構えた時、左手は楽器を支えていません。バイオリンの左手は指板の上を前後に移動しながら弦を押さえるのが役割なので、左手で楽器を支えているのではなく左手はネックで待機しています。楽器を知らないモデルがバイオリンを構えると、ほとんどの場合左手でネックを握っていて正しい形になりません。左手の間違った形は「バイオリン左手のフォーム改善~悪い癖を直すためのアドバイス(原因は持ち方)」で解説しているので参考にしてください。
■楽器は左の鎖骨の上
バイオリンは肩の真上神輿のように担ぐではなく、鎖骨に寄りかかっている状態が正解です。このためバイオリンの表面はまっすぐ天井を向くのではなく、むしろ前方を向ています。一般的なイメージでは肩の上に担いでいるように思われるのですが、楽器を鎖骨に寄りかからせて左の顎で挟んで構えるのが正しい形です。
単発レッスンで正しい形を知る
バイオリンのイラストを写真素材を選ぶ、または素材を制作する際に正しい姿勢・構え方を知っておきたい場合は、単発レッスンを利用してみてください。バイオリンの構え方は1日でマスターできるものではありませんが、何が正しくて何が間違いなのかは1回試してみると分かります。
「【単発レッスン】バイオリン基礎練習(調弦・持ち方・弾き方)」は1回完結の基本講座です。バイオリンを習い始めの初心者向けの講座ですが、イラストや写真素材のために基本を知りたい方にも十分役立つ内容です。通信欄に「素材制作のため」と一言添えていただければ、素材制作・選択時の注意点を重点的にお伝えします。
「バイオリンをもっと身近に感じてほしい」の思いを持ったバイオリニストによる講師チーム。オンラインならではの教え方を工夫しています。日本国内だけでなく海外からもレッスン実施中。