初心者におすすめのバイオリン名曲と無料で使える楽譜
- バイオリン・プロジェクト講師チーム
- バイオリン雑学
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初心者も弾きたい曲を弾こう
バイオリンを始めたら「いつかはバイオリンの名曲を弾きたい!」と思うもの。名曲を弾けるまで何年もかかることを想像するかもしれませんが、難しそうな曲でも難易度を下げてアレンジされた楽譜なら、少し練習すれば手が届きます。ここでは初心者におすすめのバイオリン名曲と、無料で楽譜を入手できる便利なサイト「8note.com」を紹介します。
「この曲弾きたい!」と思う曲を練習するときはモチベーションも上がります。楽しく意欲的に練習することは上達の近道。名曲の楽譜を上手に取り入れて楽しく練習を続けましょう。
1.バイオリン初心者におすすめの名曲
初心者が取り組むなら「ゆったりした曲」がおすすめです。指定のテンポより遅くなっても曲のイメージが崩れません。反対に、アップテンポな曲はテンポから遅れるととたんに曲のイメージが崩れてしまうので、今より上達してから取り組むとよいでしょう。
まずは以下の曲から挑戦してみてください。
ベルンハルト・フリース「モーツァルトの子守歌」(Schlafe, mein Prinzchen, schlaf’ ein)
「モーツァルトの・・・」として知られていますが作曲は別人です。短い曲なので初心者でも取り組みやすいでしょう。
バッハ「アヴェ・マリア」(Ave Maria)
穏やかな旋律が心地よく、初心者でも音の流れを感じながら練習できます。
ベートーベン「喜びの歌」(Ode to Joy)
誰もが良く知る旋律です。基本は四分音符で構成されているので弾きやすい曲です。
「アメイジング・グレイス」(Amazing Grace)
世界中で愛される賛美歌です。シンプルな旋律ながら感情を込めて演奏することが美しく聞かせるポイントです。テンポもゆったりしているため、焦らずに音を一つ一つ確認しながら練習できます。
「主よ 御許に近づかん(Nearer, My God, to Thee)
ゆったりとした讃美歌です。映画『タイタニック』でも弦楽団が演奏しています。テンポが遅い曲はゆっくり弾いても原曲のイメージを壊しません。
パッヘルベル「カノン」(Canon)
繰り返しのパターンが多いこの曲は、リズムやテンポを安定させる練習に適しています。初心者でも楽しみながら練習できる名曲です。テンポの速いところを飛ばして弾けるところだけを弾いても曲としてまとまるから不思議!
モーツァルト「きらきら星変奏曲」(12 Variationen über ein französisches Lied “Ah, vous dirai-je, maman)
有名なメロディが続くこの曲は、バイオリン初心者が技術を少しずつ上達させながら演奏できる名曲です。6週間バイオリン・レッスンでも、低学年生の課題曲は「きらきら星」です。
バッハ「メヌエット ト長調」(Menuet)
親しみやすいメロディが特徴のこの曲は、初心者でも楽しみながら練習できるクラシックの名曲です。
2.バイオリン楽譜を無料で入手するなら「8note.com」
バイオリンを始めると、さまざまな楽譜が必要になりますが、特に初心者にとってはコストを抑えつつ練習を続けたいものです。そんなときに便利なのが、無料楽譜が揃った「8notes.com」です。
ここでは、「8notes.com」の使い方と初心者におすすめの理由をいくつか紹介します。
「8notes.com」の使い方
「8notes.com」は英語のサイトです。そのため、曲名を英語またはドイツ語等の原題で入力して検索する必要があります。英語の曲名(または原題)が分からない場合はGoogle検索等で「(探したい曲名) 英語(または原題)」と入力して探してから検索します。
英語の曲名が分かったら「8notes.com」の検索窓に「(探したい曲名) violin」と入力してみましょう。バイオリン用の楽譜が検出されます。「violin」と入れなければバイオリン用以外の楽譜もすべて検出されます。
「8notes.com」は楽曲が豊富
「8notes.com」をお勧めする最大の理由は楽曲が豊富なことです。クラシックの有名曲なら大抵の楽譜を見つけられます。無料で楽譜を閲覧できるので「あの曲の楽譜はどんなだろう?」と思ったとき気軽に検索できます。
バイオリン初心者用の楽譜から選べる
トップページの「INSTRUMENTS」から「VIOLIN」を選択すると、バイオリン用のメニューが表示されます。メニューから「CLASSICAL VIOLIN」を選択してみましょう。クラシック曲のバイオリン用の楽譜がリストアップされます。
この状態では初心者(Beginner)用から上級者(Advanced)用まで混在しています。画面左の「LEVEL」のうち「Beginner」または「Easy」のチェックボックスにチェックを入れてみましょう。初心者向けの楽譜だけが検出されます。具体的に弾きたい曲が決まっていない場合は、ここに出てきた初心者用の楽譜から選んでもいいかもしれません。
初心者用の楽譜は音を少なくしてあったりバイオリンの音域にあわせて移調されていたり、初心者でも弾きやすいよう調整されています。慣れないうちは初心者用のバイオリン用楽譜を選ぶことをおすすめします。
3.「8notes.com」有料プラン(年額20ドル)でもっと便利に
「8notes.com」の無料プランで閲覧できる楽譜はJPG画像です。年額20ドル(2024年現在)の有料プランだと、すべての楽譜をPDFでダウンロードできるようになります。たくさんの楽譜を利用したい場合はお得です。
有料プランを利用すると、さらに便利に使えるのでその機能を紹介します。
移調譜を利用できる
都合よくバイオリン用に弾きやすい楽譜が無かった場合、他の楽譜の移調譜を利用できます。
スコア譜・パート譜の両方が揃う
全体の楽譜であるスコア譜だけでなく、バイオリン部分のみのパート譜もダウンロードできます。パート譜は楽譜のページ数も少なくて済み、他のパートと読み間違えることもありません。
他のパートをバイオリンに変換
たとえば弦楽四重奏のビオラのパートをバイオリンで弾きたいとき、ビオラ用の楽譜はハ音記号で書かれているのでハ音記号に慣れていないとすぐに読めません。「8notes.com」ではヘ音記号やハ音記号の楽譜をト音記号に変換した楽譜をダウンロードできるので、他のパート部分を弾きたいときにも便利です。
バイオリン練習にあると便利なスマホアプリ
当ページでは初心者が挑戦したいバイオリン名曲と楽譜の入手方法を紹介しました。楽譜のほかに練習に揃えておきたいおすすめアプリを「バイオリン練習にあると便利なスマホアプリ」で紹介しているのでこちらも参考にしてください。
「バイオリンをもっと身近に感じてほしい」の思いを持ったバイオリニストによる講師チーム。オンラインならではの教え方を工夫しています。日本国内だけでなく海外からもレッスン実施中。