ボーイング練習方法~バイオリン初心者が上達する簡単3ステップ
ボーイング(ボウイング)とは バイオリンの弓の動きをボーイング(またはボウイング|bowing)と言います。”bow”は Read More »
バイオリンの弦の交換は難しくありません。自分でいじったら壊してしまいそうだから!と恐れていてはいつまでたっても初心者のまま。楽器の仕組みを良く知って自分で楽器を調整できることも、上達の一歩です。とくに弦は消耗品なのでこの先何度も交換する場面があります。この機会に弦の交換を練習してみましょう。
切れた弦と同じ弦を用意します。A線が切れたならA線を、E線が切れたならE線を用意してください。4本セットで売られている弦の場合は、小袋に弦の種類(G、D、A、E)または番号が印字されているので、交換に使用する弦を確認しましょう。
はじめて弦を交換する場合は、切れた弦を外す前にペグ周辺をよく観察しみましょう。弦はペグに巻き付いています。ペグをゆっくり回して少しずつほどいていくと、最後に弦の端がペグの穴に刺さっていることが分かります。
弦の端はただ穴に刺さっているだけ、結んだり玉止めしているわけではありません。弦をほどいて最後に弦を穴から抜けば、弦はペグから外れます。
テールピース側の弦には玉がついていて、この玉がテールピースの穴またはアジャスターに引っかかっています。
玉が引っかかっているだけの単純な作りですが、弦がピンと張っている状態では外せません。
弦が切れたりペグを回して弦がゆるむと玉の引っ掛かりは簡単に外せます。
古い弦が外れたら、交換用の新しい弦を張っていきます。
最初にテールピース側を取り付ます。先述のとおり、テールピースの穴またはアジャスターに引っかかっているだけなので、同様に引っ掛けておきます。
次に弦の先端をペグの穴に通し、ペグを回して弦を締めていきます。このとき、ペグを逆方向に回してしまわないよう注意しましょう。ペグを回す方向が分からなくなったら、別のペグを観察すると分かります。
ペグを回して弦を巻き取っていくと駒の上に弦が載ります。駒には小さな溝が彫ってあるので、この溝に弦を載せます。
ペグを回すときの注意事項は「ペグを回すと弦が外れる!初心者が注意すべきペグの調整法」を参考にしてください。
弦は指板の端のナットと呼ばれるパーツにも載っています。ナットにも溝があるのでこの溝に載せます。
駒とナットに弦が載ったら、弦がピンと張るまでペグをさらに回していきます。
ペグを回して弦を張っただけでは弦の音は正しくありません。交換した弦の調弦をしておきましょう。交換したばかりの新しい弦はまだ楽器に馴染んでいないため、緩みやすい傾向にあります。通常より音の狂い幅が大きく、梅雨時などは1オクターブ以上変わってしまうこともあります。次の調弦には少し時間がかかるかもしれないので、レッスン直前ではなく時間に余裕をもって調弦を行いましょう。
調弦のやり方は「初心者のためのバイオリン調弦(チューニング)ガイド~最初に覚えるべき基本手順」を参照してください。
弦は消耗品なので、バイオリンの演奏を続けているうちに劣化していきます。いちど取り付けた弦がずっと使えるわけではなく、いずれまた交換のタイミングがきます。たとえば、新品の弦を張っても調弦の力加減を誤ればまたすぐに切れてしまいます。弦が切れてから買いに行くより、あらかじめ交換用の弦を1セット用意しておきましょう。
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