複数のアプリアイコン

バイオリン練習にあると便利なスマホアプリ

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初心者の味方、三種のアプリ+α

これからバイオリンを始める人には、次の三種類のアプリをインストールしておくことをお勧めしています。

使い方を知っておいて、使わなければ削除したって構わないものです。無料のアプリなので練習に取り入れてみましょう。

1.チューナー

チューナーはバイオリンを習う際の必須アイテムです。バイオリンは1日経てば弦の音が狂ってしまう楽器。毎回、弾くたびにチューニング(調弦)を行う必要があります。チューニングの際、音程を確認するために使う道具がチューナーです。

音程を確認できればいいので、チューナーの代わりにピアノ等ほかの楽器を代用することもできます。初心者の場合はチューナーを使ったほうが分かりやすいので、6週間レッスンでは最初にチューナーアプリの使い方とチューニングのやり方を練習します。

チューナーアプリは無料版だけでも様々な種類がありますが、6週間レッスンでは下のものを使って練習します。 

iPhone(iOS)用
楽器チューナーLite by Piascore

Android用
Boss Tuner

チューナーアプリ2種

iOSとAndroidとで異なるアプリを推奨しているのには理由があります。いずれも初心者に使いやすいアプリなのですが「Piascore」はiOSのみ「Boss Tuner」はAndroidのみでしか利用できないため、デバイスによって別々のアプリを推奨しています。

アプリをインストールしたら、バイオリン練習用にチューナーの設定を変更します。

2.ピアノ

バイオリンは弦を押さえて音を変えますが、弦の押さえる位置が少しでもズレるとバイオリンの音もズレてしまいます。いま出している音が正しいかどうかを確認したいときは、ピアノアプリがあると便利です。

楽器経験が無くても、知っている曲を弾いている時の「何か曲の印象が違うな」という違和感は正しいことが多いです。知っている曲なのに違和感があるときは、弦を押さえる位置がズレて音程もズレています。

演奏している本人は指導されたとおり正しい音を出しているつもりかもしれません。6週間レッスンで使う楽器には押さえる位置に目印テープがあるので間違えるはずはないと思いがちですが、姿勢や持ち方が崩れると、いつの間にか指もテープからズレていきます。

いまバイオリンで出している音が正しい音程なのか、ピアノ(アプリ)の同じ音と聞き比べて確かめてみましょう。

最初のうちはピアノの音と自分のバイオリンの音が同じかどうか、なかなか聞き分けが難しいかもしれません。「少し違う気がする」という違和感があれば多くの場合音がズレています。何度も聞き比べているうちに少しずつ音感も鍛えられていきます。聞いた音を言い当てるほどの音感はすぐには身に付きませんが「音が少し違う」という差異に気づけるようになります。

ピアノアプリも無料版が多数ありますが、どれを選んだらよいか分からない場合は、下のものを使ってみてください。

iPhone(iOS)用
シンプルなピアノ

Android用
Mini Piano

3.メトロノーム

曲を弾く練習が始まったらメトロノームアプリをインストールしておくと良いでしょう。

メトロノームは、指定したテンポで拍を刻む道具です。最初からメトロノームに合わせて演奏するのは難しいのですが、曲を弾くことに慣れてきたらメトロノームに合わせる練習をしてみましょう。初めは余裕をもって弾けるテンポから、慣れてきたら少しずつ速度を上げていきます。実際にやってみると、一定のテンポを保つ、メトロノームに合わせて弾くのは意外に難しいと分かります。

一定のテンポを保っているつもりでも、苦手な箇所ではメトロノームが刻むテンポから遅れていきます。どうしてもテンポに合わない箇所があったら、そこが自分の苦手ポイントです。

どうしても遅れがちなところは、左手だけの練習と右腕だけの練習に分けてそれぞれの動きを確実にできるようにしてから全体を弾いてみてください。演奏しながら苦手を克服しようとするより基本動作を一つずつ確認したほうが近道です。

メトロノームアプリも無料版も有料版も多数あります。自分の使いやすいものを選べばよいのですが、どれがいいのか悩んだら下のものを使ってみてください。 

iPhone(iOS)用
Smart Metronome &Tuner

Android用
Metronome

+α.伴奏アプリ

バイオリンを始めたばかりの初心者の練習にはチューナー、ピアノ、メトロノームの3つがあればひとまず十分です。伴奏アプリは曲を弾けるようになってから試すことをお勧めします。ほかの音に合わせて演奏することは一人で弾くよりずっと難しいので、まず何より曲を仕上げることに集中しましょう。最初から伴奏に合わせようとしても、できないことだらけで途中で飽きてしまうかもしれないのです。

曲を弾けるようになって合わせる練習が必要なら、伴奏アプリを試してみましょう。初心者向けの有名な曲なら伴奏アプリに収録されています。伴奏をつけて課題曲を演奏してみると、今までの練習と違って合わせる難しさが分かってきます。

伴奏アプリの多くは、一部の機能は無料のまま使い続けられますが、曲を最後まで伴奏したりテンポを変更したり便利に利用するには有料会員登録(月額払いまたは年額払い)が必要です。違う音があると家でのいつもの練習が楽しくなるので、1ヶ月だけ試してみるのも良いでしょう。

以下のアプリで楽器を「バイオリン」レベルを「初心者」にしておくと、バイオリン初心者向けの楽譜を利用できます。クラシックだけでなく映画音楽等も収録されているので、興味のある曲を探して弾いてみるのも楽しいかもしれません。

iPhone(iOS)用
Metronaut

6週間レッスンの課題曲「きらきら星(”Twinkle. Twinkle. Little Star”で検索)」と「喜びの歌(”歓喜の歌”で検索)」も利用できます。弾きやすいテンポに変えられるだけでなく、自分のテンポに合わせて伴奏するようにも設定できます。初心者の場合はテンポを一定に保っているつもりでも苦手箇所で遅れる、長い音符をしっかり伸ばせず急ぎがちになる等、気づかない癖でテンポが乱れています。遅れたり急いだりの初心者の演奏にも合わせて伴奏してくれるので、初心者でも他楽器や音と合わせる演奏を楽しめます。

アプリ画面の見本
「バージョンを変更」から「オーケストラ伴奏・初級」「・・・中級」等、伴奏の種類を選べる

Android用
Tomplay

6週間レッスンの課題曲は「喜びの歌(”歓喜の歌”で検索)」のみ収録されています。「きらきら星」はありませんが「きらきら星」と同じ音で弾ける「ちょうちょ」は収録されているので「きらきら星」に慣れたら試してみると面白いかもしれません。こちらのアプリには自分の演奏テンポに合わせて伴奏する機能はありませんが、テンポは調整できるので、弾きやすいテンポを設定すると良いでしょう。「伴奏だけ」「バイオリンと伴奏」という具合に伴奏内容を調整できるので、自分と同じ旋律が鳴っているほうが分かりやすいという場合は「バイオリンと伴奏」の設定で練習してみましょう。

アプリ画面の見本
メトロノームの有り無しを選択できたり、楽譜にマーカーを弾いたり、使いやすいようにアレンジできる

伴奏アプリと一緒に演奏するときは、スマホ用スピーカーを使うことをお勧めします。バイオリンは耳元で音が鳴っているので、スマホのスピーカーだけでは伴奏の音を聞き取れないかもしれません。このときはスマホ用スピーカーを使用して伴奏の音を大きしてみましょう。伴奏がよく聞こえると、小さな音を無理やり聞き取るよりずっと演奏しやすくなります。

バイオリンを演奏するリスのイラスト

「バイオリンをもっと身近に感じてほしい」の思いを持ったバイオリニストによる講師チーム。オンラインならではの教え方を工夫しています。日本国内だけでなく海外からもレッスン実施中。