「中学生からバイオリンを始めるのは遅いのでは?」と思っていませんか?実は、中学生こそ効率よくバイオリンを習得できる年齢なのです。この記事では、中学生がバイオリンを始めるメリットや、効率的な練習方法、楽器選びのポイントを詳しく解説します。
中学生からバイオリンを始めても遅くない
「バイオリンは幼少期から始めるべき」は誤解
「バイオリンは幼少期から始めなければならない」というのは、多くの人が抱く誤解です。バイオリンは子ども用のサイズが存在するので幼少期から「習うことができる」楽器です。だからといて幼少期から習わないと弾けないという意味ではありません。幼少期から習っても、集中力が短いうちはひとつのことができるようになるまで時間がかかります。さらに、姿勢や持ち方など最初の基本は、低年齢では理解できません。
中学生の方が集中力や理解力が高まっており、初期段階での基礎固めがスムーズに進む傾向があります。実際、一回のレッスンで習得できる内容は5歳児よりはるかに多く、進みも速いのです。筋力も発達していて脱力や力加減の調整がしやすいのも中学生ならではです。曲の理解や表現力に関しては低年齢より中学生のほうが有利です。
バイオリンを始める年齢について「バイオリンは何歳から?」でも詳しく解説しているので参考にしてください。
中学生はバイオリンを効率よく学べる
ドレミを一つずつ順番に、は低年齢向け
中学生からバイオリンを始める際には、効率的な学習方法を取り入れられます。幼少期の学習とは異なり、中学生はすでに論理的な思考力が備わっているため、まずは基礎知識を頭で理解してから演奏に取り組む方が効果的でもあります。
たとえば小さな子どもの場合は難しい理論が理解できないので一音ずつ覚えていくのが一般的です。だから初期のころは「ドレミファソラシド」を自分で弾くことができません。このような習い方をした講師が大多数なので、多くの教室では一音ずつ教えています。
しかし中学生ともなれば、音階の仕組みと運指の関係を理解できるので、一音ずつ覚えるよりも先に理論や仕組みをを学んだほうが効率的です。理論がわかれば自分で運指を考えられるからです。楽譜の記号や曲のニュアンスを理解できるのも中学生の利点です。
低年齢児とは違う、理解できる年齢からの効率良い学び方は「大人から始めるバイオリン」でも解説しているので参考にしてください。
楽器と教室はどうする?
中学生なら、楽器のサイズ交換が不要
中学生からバイオリンを始める場合、多くは大人用サイズ(4/4)から使い始めるので、よほどの小柄さんを除いてサイズ交換の必要がほとんどありません。そのため、レンタルよりも自分の楽器を所有することを推奨します。
バイオリンは定期的なメンテナンスが欠かせない楽器です。メンテナンスだけで音が良くなることもあります。中学生なら楽器の管理、メンテナンスにも意識を持てる年齢なので、自分の楽器を所有して音を作っていくことも、上達のひとつです。
長く続けるかどうかわからない、というなら最初は中古楽器のセットがおすすめです。レンタルでも年間5万円~の費用がかかります。初心者用の中古セットが買える金額です。上達して初心者用では物足りないと思ったときには、上位モデルを検討することにしましょう。
楽器の予算や選び方については「バイオリンのお値段おいくら?」でも解説しているので参考にしてください。
中学生にはオンラインレッスンが好都合
バイオリン教室は、ピアノ教室に比べて圧倒的に数が少ないのが現状です。東京23区内でも「通える教室が見つからない」という声は少なくありません。
中学生になると部活や勉強の時間も増えます。教室までの往復時間はできるだけ短くしたいものですが、都合よく教室を見つけられる人は少数です。
オンラインレッスンなら、時間の無駄を省きつつ効率よく学べます。
バイオリン教室事情については「北関東のバイオリン教室事情」でも解説しているので参考にしてください。
中学校に「弦楽部」があってもレッスンは必要
指導者がいても、個人レッスンを受けられるわけではない
中学校の弦楽部に入部したいと考えている場合、未経験からでも入部できることがほとんどですが、できるなら入部前に基礎を身につけておくことが望ましいです。
なぜなら、弦楽部があるからといって指導者がいるとは限りません。または指導者がいても全体指導のみのこともあり、個人レッスンが受けられるわけではないからです。
たとえばある弦楽部では、指導者は管楽器の専門で弦楽器に詳しいわけではなく、弦楽器の基本(姿勢・持ち方・ボーイング)は部活の先輩から教わります。それが正しいかどうかの判断もできず、後になって「弦楽部でバイオリンを弾いていたけど、持ち方が間違っていた」という保護者の声もありました。
特に、バイオリンの正しい持ち方、弓の使い方、基本のボーイングなどは正しく身に着けないと上達がどんどん遅れます。バイオリンは弾きこなすまで時間のかかる楽器なので、部活に所属している間に活躍したいと思ったら部活の指導だけでは足りないことが多いのです。
このような理由から、「中学校の弦楽部に入りたい(または入っている)ので、基礎だけでも確実な指導を受けたい」という人が、短期間の基礎集中プログラム「6週間バイオリン・レッスン」を受講するケースも増えています。
「借り物」の楽器に愛着はわかない
学校の弦楽部では、バイオリンを貸し出してくれるケースもあります。しかし、バイオリンの音は自分の楽器で作るものです。長く続けるつもりがあるなら、自分の楽器を所有することをおすすめします。
一時期だけ借りている楽器だと愛着が沸かず、細かい仕組みやメンテナンスにまで興味が向きません。しかし、上でも説明しているとおり、バイオリンはメンテナンスも練習の一部です。楽器の鳴る仕組み、どうしたらもっと良い音が響くか、弾きやすくなるか、試行錯誤しながら良い音を作っていきます。
バイオリンは長く続けられる楽器です。受験等で一時練習をお休みしても、いつでも再開できます。長く弾き続ける楽器にしたいならなおさら、楽器の購入を検討してみましょう。
中学生におすすめのバイオリンレッスン
6週間バイオリン・レッスン
(オンライン)
経験ゼロからの6週間パッケージ。1曲弾けるが特長です。レンタル楽器込みで初期費用を抑えられるうえ、6週間でいったん終わりなのでバイオリンを続けるかどうか、それから決めてもいいのです。弦楽部に入学する前に基礎を習いたいという要望にはぴったり!
基本の持ち方・弾き方を「なんとなく」の感覚で覚えるのではなく、正しい形を作るステップと正しい練習を学びます。短期間でも弾けるようになるのは正しい練習ができるから。中学生からのバイオリンは「同じことを長時間繰り返す」ではなく「正しい練習を効率よく」で上達します。
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バイオリン・プロジェクト講師チーム


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