アジャスタの回しすぎに注意!
ペグを回すのは怖いからと、初心者はアジャスタに頼りがち調弦を行う際、初心者の場合はペグを回すことが難しいと感じて、ついア Read More »
「子どもにせっかく始めさせた習い事が続かない……」と悩む親は少なくありません。特に小学生や幼児の場合、好奇心が移り変わりやすく、親の期待と子どもの本音がすれ違うことも多いです。
「小学生のための6週間バイオリン・レッスン」の場合も、親に「子どもの興味が続くかどうかわからなくて不安だから、短期で試せる機会を利用したかった」という不安があって、6週間という期間限定のプログラムを選んでいます。
一方で、子どもは何かを始めるときに「続かないかも」と不安を持つことはあまりありません。年齢が低いほど「今」しか見えていないからです。これが習い事に関して親と子どもがすれ違う大きな原因です。
お互い視点が異なる人間同士なので、必ずしも親の思惑通りにいかないかもしれませんが、6週間レッスンに参加したたくさんの親子の事例から見えてきた「習い事が続かないかも・・・」という不安の傾向と対策をここで紹介します。
多くの親が「一度始めた習い事は長く続けさせたい」と考えます。教室に入会金を払って、道具を揃えて、送り迎えの時間を工面して・・・多くの投資をしているのだから、確かな手ごたえを得たいというのが大人の感情です。
しかし、習い事を長く続けることが子どもにとって必ずしも良い結果を生むわけではありません。特に小学生や幼児は、自分の好奇心や楽しさを基準に物事を判断します。年齢が低いほど、興味の対象は変わりやすく、たとえ興味があっても長期間続けることが必ずしも子どもにとって望む結果ではないことがあります。
興味を失ったまま続けても、結果的に負担やストレスを感じるだけになりかねません。
「長く続けるべき」という考えに固執すると続けることが目的化してしまいます。それでは習い事の時間はクリエイティブでもなんでもなく、単に消化するだけの時間になります。
大人は「何年も続けた結果の晴れ晴れしい姿」を期待値として持っていますが、年齢が低いほど遠くの未来を想像できません。「今、すぐ」手が届きそうな近い目標を立てて、まずはそこを目指してみましょう。近い目標で達成感を得られたら、次の目標への道のりも楽しくなります。
子どもによっては最初の近い目標を達成したところで興味は終わりかもしれません。大人としては心残りですが、子どもの気持ちを優先するなら「習い事で目標を達成できて嬉しかった」「楽しかった」というポジティブな思いで卒業させてあげましょう。習い事に対して嫌な気持ちを持っていなければ、また将来再開するかもしれないのです。
親が考える「この習い事を通じて得られる成果」と、子どもが求めている「習い事の楽しさ」や「やりがい」は異なる場合があります。例えば、親は「ピアノが上手くなってほしい」と思っていても、子どもにとっては「弾いている音が楽しい」だけかもしれません。
大人は「ピアノが上手い」という他者から見た姿を評価軸にしがちですが、子どもは「自分が満足できるか」という自分軸で評価しています。自分軸で評価している間は「上手に弾くために練習する」ことに関心が向きません。面白くないからです。面白くなければ「上手に弾くための練習」は子どもにとって苦痛でしかありません。
年齢が上がるほど「上手に弾きたい」「カッコよくみられたい」という他人軸を持つようになります。こうなると「練習しなくちゃ上手に弾けない」ことを理解して目標を持って練習に取り組めるようになります。
バイオリンの例ですが、習い始める年齢のアドバイスを「バイオリンは何歳から習うのがベスト?~子どもが楽しく続けるためのポイント」でも紹介しているので参考にしてください。
子ども自身が習い事を楽しんでいるなら、大人からみて上達が遅くても、子どもにとって意味のある時間を過ごせていると言えるでしょう。年齢が低いほど大人の期待値と子どもの満足とのギャップは大きいものです。
だからこそ保護者は「上達しないから意味がない」と結論づけるのではなく「うまくなりたい」と思えるまで待ってあげてください。年齢が低いほど「いま自分が楽しいことが重要」なので技術的な上達に関心がありません。精神的にも成長してくると「上手になりたい」と思うようになります。遅れてのリスタートですが、そこからもういちど基礎練習に取り組むほうが、子どもも納得感をもって取り組めます。
とはいえ大人だって感情があります。「お金も時間もかけているのに成果が見えない」と思ったら保護者にとってのストレスになってしまいます。
習い事で家族がハッピーにならないのなら、いったん今の習い事をお休みして、子どもが「練習は大事」と思える年齢になったら再開してみましょう。お休み期間中も習い事への興味が失せないのなら、保護者も「気長に待ってみよう」と納得できることがあります。
習い事と年齢の関係は「バイオリンは何歳から習うのがベスト?~子どもが楽しく続けるためのポイント」でも解説しているので参考にしてください。
幼児期の「やってみたい」は瞬間的な興味からくることが多いものです。たまたまテレビに映っていたから、お友達の誰かが始めたから、出かけた先のショッピングモールで見たから・・・等、些細なきっかけで興味は沸騰します。
たとえ一時的であっても子どもが強い興味を示したなら、その興味のタネは大切に育てたいもの。しかし年齢が低いほど、自分の意思で責任を持って何かを続けることは難しいため、実際は親が適切にサポートする必要があります。
とはいえ親にプロのコーチほどの技術や経験が必要なわけではありません。ピアノやバイオリンなら毎日の練習を習慣づけるために「毎日おやつを食べる前に練習しようね」等の分かりやすい約束事を作ったり、スポーツなら実際の試合を観戦して「憧れる選手」「目指したい姿」を見つけたり、興味を継続させることを手伝ってあげてください。
ピアノやサッカー等、人気の習い事は些細なきっかけで「やりたい」と言い出すことが少なくありません。本当にやるの?と疑いたくなる場合は、実際にピアノの演奏やサッカーの試合を観にいってみましょう。市民会館の子どもコンサートでもいいですし、スタジアムが遠かったらライブビューイングでも良いでしょう。
親も一緒に興味を示してくれることは子どもにとっても嬉しいものです。自分が興味を持ったことならなおさらです。親子一緒にに興味の時間を共有することで意欲が増すなら、その意欲を大事に育てていきましょう。
一方で、本当に一瞬の興味を口に出しただけの場合、実物に興味を示さないことがあります。それなら本当に一時的な興味だったと分かればいいのです。無理強いする必要はありません。興味がうつろいやすい子どもは、またすぐ別の何かに興味を示すので、それを待ってみましょう。
子どもの興味や集中力は短いので、子どもから「●●をやってみたい」と言い出すことがあっても、次の日にはもう興味を失っているかもしれません。子どもが本当に興味があるなら習い事を検討したいと思うものですが、その興味がどの程度のものなのかを言葉だけで測るのは困難です。多くの場合は最初に習い事の体験レッスンを利用します。
体験レッスンに行けば興味の有無が分かると思われがちですが、子どもの興味を明確に判定できる万能なレッスンではありません。体験レッスンで何を確認すべきか、事前に心得ておかないと「体験レッスンに行ったけど結局よく分からない」で終わってしまいます。
「子どもが楽しいと思えるか」という観点はもちろん大事ですが、それ以上に注意したいのが「継続できるか」という点です。
教室によっては習い事の楽しい部分だけを取り出して体験させてくれるかもしれません。「楽しい!」という体験は何よりのモチベーションなのでそれ自体はとても良いことですが、習い事を継続できるかどうかの観点では「楽しい!」だけでは足りません。
基礎練習や所作など「面白くない」「難しい」と思う部分で子どもの反応を見ておきましょう。不慣れながらも取り組めるのか、まったく嫌がって避けたがるのか、もし後者なら「やっぱりやりたくない」と気が変わる可能性が否めません。テレビやYouTubeで見た華やかな部分だけ興味を持って、練習などの地味な側面には関心が無いかもしれません。
体験レッスンを有効に活用する方法は「体験レッスンの準備とチェックポイント~子どもが習い事を続けられるか見極める」でも紹介しているので参考にしてください。
新しい習い事を始める際、楽器や用具の購入が必要になることがあります。しかし、子どもが続けるかどうかわからない場合、高額な初期投資は避けたいもの。初心者ほど、まずはレンタルや中古品を活用して始めるのがおすすめです。
用具の良し悪しがまだ分からないうちはいったん中古やレンタルで始めて、初心者用でなく上級者用の用具が欲しいと思い始めた時に検討しても遅くはありません。使いこなして用具の良し悪しが分かるようになってからのほうが、値段も品質も納得の品を選ぶことができます。
レンタルや中古で揃えられる用具は、不要になったときに売却できるということでもあります。大切に使っていれば、もし短期でやめることになっても中古市場で値がつきます。
レンタルや中古品で始める場合に注意しておきたいのは、子どもが「自分専用のもの」として愛着を持てるようにすることです。色や柄をすべて好みのものに揃えることができなくても、レンタルや中古品で始める場合でも、ケースやカバーだけ新品で選ばせたり、小物や消耗品部分を新品で選ばせるなど、費用を押さえて「自分専用のもの」にすることは可能です。
バイオリンの例ですが、初心者の最初の楽器の購入の考え方(レンタルや中古)を「初心者向けのバイオリン、お値段いくら?~予算と選び方のコツ」でも紹介しているので参考にしてください。
長期的な契約や高額な初期費用が不安な場合、短期で試せるプランを選ぶのも一つの手です。1~3ヶ月単位で契約できる習い事や、複数回の体験レッスンを提供している教室を選んで始めてみましょう。
短期プランの教室が無い場合は「いったん短期でやめることを前提に習いたい」と教室に伝えてみましょう。「子どもがまだ幼く興味が続かないかもしれないから、いったん3ヶ月で辞めることを前提に習いたいと思います。続けられそうな場合はそこから続ける意向です」と言う具合です。教室にとっても「せっかく始めたばかりの生徒がすぐやめた」と失望するより「ひとまず短期の予定だけど、続けられるように工夫してあげられるところは工夫しよう」とポジティブに受け止められます。
「小学生のための6週間バイオリン・レッスン」は「バイオリンに興味があるけど、最初から楽器を買って教室に入会するのは不安」という人のためのレンタル込みのパッケージです。6週間で1曲弾けるよう練習を構成しているので、頑張って続けたら曲を弾けたという達成感を得られます。楽器の習い事を短期で試せる機会は多くありません。「子どもに楽器を習わせてみたい」「バイオリンって興味あるけど、お金持ちの習い事でしょ?」と思っていたら、6週間レッスンから試してみませんか?興味があったらまずは体験レッスンに行ってみましょう。
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