バイオリンは何歳から習うのがベスト?~子どもが楽しく続けるためのポイント
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ギターならフレットがあるので押さえる位置は目で見て分かりますが、バイオリンにはフレットがないので押さえる場所を自分で覚える必要があります。初心者が何の目印もなく位置を覚えるのは難しいので、指の位置に早く慣れるためにも最初は目印テープに頼りましょう。
この記事では、バイオリンにフレットがない理由や、フレット代わりに使える目印テープの貼り方を解説します。
バイオリンはフレットがないことで、弦上を滑らせて音程を連続的に変える「グリッサンド」や、微妙な音程調整(微分音)などが可能です。この表現力が、バイオリン独特の音楽的なニュアンスを生み出します。
バイオリン演奏では、指を揺らすことで音にビブラート(音の揺れ)をかけるテクニックが多用されます。フレットがないことで、弦をより自由に振動させ、より豊かなビブラート効果を得ることができます。
フレットがあると特定の場所で音程が固定されますが、バイオリンは演奏者が指の位置を微調整することで、より正確で自由な音程のコントロールが可能です。これにより、ピッチを微妙に調整することで他の楽器や歌と合わせやすくなります。
バイオリンはフレットがない状態で発展してきた楽器であり、その設計が長年にわたって定着しています。バロック時代の初期にはフレット付きの楽器も存在しましたが、音楽の発展とともに、より自由な演奏が求められ、フレットなしの設計が主流になりました。
最近では初心者向けにフレット付きのバイオリンも市販されています。指を置く位置が視覚的にわかりやすく、初めての方でも音程を取りやすくするための工夫です。正しい音程で練習できるので、初心者が音程を覚えるのにも役立ちます。
ただし、フレットがあるバイオリンはあくまで補助的なものとして使われ、通常はフレットのない標準的なバイオリンで練習することが推奨されます。自転車でも電動アシスト付きのものがありますが、一般に「自転車」と言えば電気的な仕掛けのないものを想像します。同様に、バイオリンと言えばフレットがないのが通常です。
目印テープは、初心者が正しい運指位置を把握するための助けとなります。特に、最初のうちは音を正しく出すのが難しいため、テープを利用することで音程がずれにくくなり、練習がスムーズに進みます。テープがあることで目で位置を確認しながら弾くことができ、耳を使って音を確認する段階に自然に移行できます。
目印テープの貼り方は以下のステップに従って行います。
まず、バイオリンが正確に調弦(チューニング)されていることを確認します。弦の音が正しくないと、テープを貼る位置を見つけられません。
2.テープ位置を確認する
指で弦を押さえて正しい音が出る場所を探します。すべての音を探す必要はありません、1の指と3の指の位置さえわかれば、2の指の位置は1や3のテープを目印に自分で探せるので、まずは1と3の指のテープ位置を探しましょう。
貼る位置を確認したら、指板にマスキングテープを貼ります。テープは弦の下をくぐらせて貼り付け位置まで移動させます(下の動画を参考にしてください)。
実際に弾いてみて、テープの位置が合っているかもう一度確認します。このとき、実際の演奏のように構えた状態でテープ位置を押さえて音を出します。演奏の時の指のあたり方で正しい音が出る位置にテープを微調整します。
目印テープにはマスキングテープがおすすめです。マスキングテープは粘着力が弱く、剥がした際にバイオリンの指板を傷める心配が少ないためです。カラフルなテープを使うことで、どのテープがどの音に対応するかを視覚的に覚えやすくなります。
繰り返し練習するうちに目印テープが擦れたり切れたりしてはがれてきます。その場合でもマスキングテープなら貼り換えがラクにできます。
低年齢の子どもの場合は絵柄のついたシールなど貼ったほうが楽しいかもしれませんが、剝がした時に糊が残ってしまうのであまり推奨していません。
まずは練習して覚えるのはもちろんですが、音感を鍛えることも大切です。
正しい音が出ているのか、少し音がズレているのか、自分の耳で聞いて判断できれば指の位置を正しい位置に修正できます。完璧な絶対音感がなくても、鍛えやすい相対音感だけでも「あれ?何か音が変だぞ?」と気づくことができます。音感ゲームや耳コピの練習なども役に立ちます。
慣れてきたら、テープを外して弾いてみましょう。テープがないと音がズレてしまうようなら、またテープを貼って正しい位置を練習します。一度に全部のテープを外すのではなく、一つずつ外して残ったテープ位置から判断するのもテープを外す練習になります。
最初からフレットなしで弾ける人はいませんから、正確な位置を覚えるためにもまずはテープに頼って慣れていきましょう。
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