バイオリン左手のフォーム改善~悪い癖を直すためのアドバイス(原因は持ち方)
左手の形が崩れていませんか?悪い癖は「持ち方」が原因バイオリン演奏の左手は、弦を押さえて音を変えています。バイオリンのネ Read More »
ピアノを続けている人は、音楽が好きです。ピアノを弾くだけでなく、オーケストラ演奏を鑑賞したり、作曲家の時代背景を調べたり、音楽への興味が尽きないならピアノ以外の楽器に興味を持っても不思議でないでしょう。
ピアノに加えてバイオリンもしっかり習いたいという人ももちろんいますが、そうでなくても「バイオリンの音を出してみたい」「ピアノの伴奏に合わせて弾いたらどんな感じ?」・・・等、小さな興味ならピアノを習う多くの人が持っているのではないでしょうか。
子どもにピアノを習わせている親は、大半がピアノを通して広く音楽に興味を持ってほしいと思っています。「うちの子はピアノさえ弾ければそれ以外に対する興味はいらない」と思っている人は稀でしょう。
でも「ピアノとバイオリンの両方は無理でしょう?」と決めて、大人が可能性を閉ざしてしまうことも多々あります。
「ピアノを習っていて、バイオリンを弾いてみたら、そのまま両方続けることにした!」という生徒は多く、ちょっとした工夫で楽しく効率よく両立できるのです。バイオリンを弾くようになったらピアノにも良い影響があった!という報告も少なくありません。
ここではピアノとバイオリンを楽しくタイパ良く両立させる方法を紹介します。
バイオリンの練習は「1日10分」です。そんなに短くていいの?!と驚くかもしれませんが、最初はバイオリンの姿勢を維持するだけで疲れてしまうので、高学年生でも練習は10分しか続きません。
最初は体力的にきついうえ、いきなり高い目標を掲げると続かなくなってしまいます。楽器の練習は続けることが大事なので、バイオリンは「1日10分」で始めましょう。この10分を正しく効率よく練習すれば、ちゃんと上達していきます。
正しく効率よい練習とはどんな練習でしょうか。それは「今は何を練習する時間か」「何を克服する練習か」を意識することです。何も考えずに長時間練習するより、これらを意識した10分の練習のほうがよほど効果があがります。
実際、ピアノのコンクールで上位を狙ったり難関私立校の合格を目指すなら、ピアノの練習も受験勉強も「今この時間で何をやるのか」「何を克服すべきか」を念頭に置いて取り組みます。より上位を目指して努力している人ほど、短時間に集中して時間を効率よく使っています。プロのスポーツ選手も同じですね。
短時間の練習で着実に上達するやり方を「初心者の練習時間は1日10分~短時間でも効果的な練習にする方法」でも紹介しています。バイオリンだけでなくピアノの練習にも共通することなので参考にしてください。毎日の練習は「短時間を集中」で楽しくタイパよく続けていきましょう。
多くの人は、ピアノを習っている状態で、後からバイオリンを始めます。先にピアノを習っているとバイオリンにも活かせることがたくさんあります。ピアノに加えてバイオリンを習い始めたとき、思うより大変さは少ないのです。
音感のあるなしではなく「ドレミファソラシド」という音階(≒音の順番)の存在を知っていること、それ自体がバイオリン始めるうえでの利点です。
そんな当たり前のこと、と思うかもしれませんが、ピアノは「ドレミファソラシド・・・」と鍵盤が並んでいるので直観的に分かりやすいのです。半音の鍵盤が白鍵の間にあることも、音階の理解を助けています。
一方で、バイオリンだとパッと見てどこに何の音があるのかが分かりません。出したい音の運指を覚える必要があります。このとき音階(≒音の順番)が分かっていると運指を覚えやすいのです。
バイオリンでは、押さえる場所が少しでもズレると正しい音にならずズレた音が出ます。このとき「すこし音が違う?」と疑問に思うことは、正しい運指を覚える助けになります。
「音がおかしい?」と違和感を覚えたら指の位置を確認する、という修正ができます。これもバイオリンの大事な練習です。
初心者のうちはバイオリンを弾くことに精いっぱいで、リズムやテンポを合わせる余裕はありません。楽譜を読むことが初めての場合は、四分音符と八分音符の違いを正しく弾くことも難しいのです。
音符の長さの違いを最初に分かっていれば、バイオリン初心者でも正しいリズムを弾けます。些細なことに思えるかもしれませんが、これもピアノを習っている利点です。
ピアノの上達には練習が欠かせません。バイオリンの練習にも、やはり練習が欠かせません。ピアノで「練習しないとうまくならない」と分かっているから、バイオリンを練習する必要性はもう十分理解しています。
練習する習慣がもうすでにあるのですから、そこに1日10分のバイオリンを加えるだけ。何も習い事を経験していない場合よりもスムーズに習慣づけられます。
ピアノの上達には、ピアノだけ弾ければ良いわけではありません。豊かな表現力は、豊かな好奇心、感受性、理解力・・・さまざまな生活体験が欠かせません。
バイオリンを弾けるようになることは、ピアノにもたくさん良い影響をもたらします。バイオリンは音を安定して鳴らすことが難しい楽器です。ちょっとした力加減で雑音が混じったり音が掠れたり・・・そのうえで強弱や表現をつけるのですから音のコントロールはピアノ以上に大変です。
この音の出し方の違いが分かるだけでも、ピアノの音の強弱や表現を意識するきっかけにもなるし、音楽を聴いているときも「どうやって音を出している?」「どんな音を出している?」と感度が高くなります。
ピアノはバイオリンのように音を出し続けることができません。ピアノの内部の弦をハンマーで叩いた音とその残響で表現します。バイオリンは音の長さを自分で決められます。それぞれ、良い音を響かせるために必要な技術は違います。
いつもは当たり前だったピアノの音が、実はとても特徴的だと再発見すると、一層ピアノへの興味が深まります。
ピアノとバイオリンでは、楽器の発音の仕組みは全く異なります。演奏方法も違いますが、実は良い音色を出すための演奏には共通点があります。それが「肩を使うこと」です。
ピアノ教室で「肩を使って演奏してください」と指導されたことはありませんか?ピアノを弾くときは肘から先だけを動かすのではなく肩から動かすのが理想のフォームです。
ピアノもバイオリンも一見すると肩の関節、肘の関節を動かしているように思えますが、実は大事なのは肩の動き。バイオリンはピアノよりもっと意識的に肩を使う必要があるので、バイオリンを練習したらピアノの演奏も良くなったという声は少なくありません
「ピアノとバイオリンの共通点は『肩の使い方』」でも解説しているので参考にしてください。
いま通っているピアノ教室に加えて、別のバイオリン教室に入会して、楽器も買い揃えて、毎回の送り迎えが必要で・・・と考えると、確かにピアノとバイオリンの両立は簡単ではないかもしれません。
そもそもバイオリン教室の数はピアノ教室よりずっと少なく、両方習いたいと思っても現実的にそれを叶えられる人は限られています。
だからバイオリンは「オンラインレッスン」で始めてみてください。これなら教室の立地は関係ないですし、送り迎えの時間も要りません。
そのために理想のレッスンが「6週間バイオリン・レッスン」です。6週間、オンライン(Zoomを使います)でレッスンを受講して1曲弾きます。レンタル楽器が含まれているので、最初に楽器を買う必要はありません。
もともと「6週間バイオリン・レッスン」はバイオリン教室がない地域でもバイオリンを習えるようにと始まったプロジェクトでした。オンラインでもバイオリンを習えるよう発展したレッスンです。
「オンラインレッスンで上達しない」は誤解
え!?オンライン!?と不安に思うかもしれませんが、オンラインでもちゃんと上達します。
オンラインレッスンでは先生が直接楽器を直すことができません。これを保護者が代わりに行います。面倒だと思いますか?でも保護者が手を動かす機会があるから、先生がいなくても正しい練習を再現できるのです。オンラインの欠点と思えることが、実は上達への利点。
「バイオリンをZoomで学ぶ~オンラインレッスンでも上達できる!」でも解説しているので参考にしてください。
オンラインの利点は通いの時間が不要なこと。またレッスン日時を調整しやいので、試験期間のある中高校生でも続けられています。
6週間レッスンではレンタル楽器で練習します。最初は楽器のことが分からなくて当たり前だから、レンタルが安心です。
バイオリンはピアノと比べると、弦の交換、弓毛の交換・・・とメンテナンス頻度が高いので、たくさん楽器のお世話をします。そうして楽器に慣れて音の違いや値段の違いに納得してから購入を考えても遅くありません。
また、バイオリンには子供用のサイズがあり成長とともにサイズが変わります。最初に楽器を購入してもいずれ買い替えが発生するのなら、レンタルで始めてサイズが変わるときに購入を検討する人も多数です。この点は一度購入したらほぼそれきりのピアノとは大きく違うところ。
バイオリンのサイズは「子ども用バイオリンのサイズは何種類?選び方は?」でも解説しているので参考にしてください。
ピアノに加えてバイオリンも続けていくのかは、実際にバイオリンを体験してから考えても遅くありません。そのための機会が6週間バイオリン・レッスンです。
中には「バイオリンも続けたいけど、今はピアノに集中する」と優先順位をつけてより真剣にピアノに取り組むようになったという例もあります。
レンタル楽器とオンラインなら手軽に始められるので、まず「バイオリン弾いてみたい」を実現してください。
「バイオリンて、3歳、4歳くらいから始めないと遅いのではないの?」そう思っている人も多いのですが、それは誤った都市伝説。バイオリンは小さな楽器が存在するから小さいうちから習えるだけで、低年齢で習い始めないと弾けないなんてことはありません。
3歳や4歳ではレッスンできるのはせいぜい5分程度です。小学1年生、2年生くらいだともう少し集中できますが、それでも正しい形を覚えるには時間がかかります。5年生、6年生くらいになると「直角」「てこの原理」等の意味が分かるので、考えながら練習できる利点があります。
「バイオリンは何歳から習うのがベスト?~子どもが楽しく続けるためのポイント」でもバイオリンを始める年齢について解説しているので参考にしてください。
ピアノを習っていてバイオリンに興味があったら、ぜひ一度は実際にバイオリンを弾いてみてください。1曲弾けただけでも新しい発見がたくさんありますし、音楽の楽しみが広がります。
難しそう・・・と不安があったら、最初は体験レッスンを試してみてください。ピアノとは違う姿勢や持ち方の練習を実際に体験してみましょう。「なるほど、こういうことか!」と分かってしまえば不安はなくなります。
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